2022/10/17 お知らせ
|お酒は好きですか?どれくらい好きですか?私は仕事にしたいと憧れるほど好きでした。
天山酒造で杜氏を務めている後藤です。 前職は、三重県でプラントエンジニアリングの技術者をしていました。 当時からお酒が大好きでそのうち好きが高じて酒造りのプロセスにまで興味を持つようになったんです。
原料の水と米に酵母が合わさって様々な工程を経て、あの渾身の一滴一杯が生まれる。 そんな酒造りの神秘性に強く惹かれ興味は深まる一方。
「いつか酒造りに携わる仕事に就きたいな〜」と思うほどになって…
そんなある日、手にした転職情報誌で、天山酒造の求人を目にしました。
酒造りの職人である「蔵人」の正社員募集でした。
プラントエンジニアから酒造りの職人に。三重から佐賀へのIターン。経験ゼロ。あるのは酒造りの世界で働きたいという強い想いと本気の決意だけ。
当時、私は29歳。 こんなチャンスは二度とないと思いためらうことなく応募し中途入社しました。
あれから26年、 今、私は天山酒造の杜氏として7名の蔵人(製造社員)とともに酒造りに励む日々を過ごしています。
社氏は、お酒の設計図を描き、一連の工程を管理し渾身の一滴を蔵人とつくり出す製造責任者。 創業146年という長い歴史の中で脈々と受け継がれてきた伝統の酒造りを担うその責任は重大です。
手間暇を惜しまない手作業や手仕事、酵母の息づかいを感じとり、今か?まだか?と会話しながら発酵具合を見守り、見極める毎日。そこには機械的なものづくりでは決して味わえない酒造りならではの醍醐味があります。
そして新酒が仕上がりを迎える日、テイスティングで味と香りを確認する瞬間には、何物にも代え難い充足感を得られます。
私たちが大事にしているのは、全員が一丸となって”和”を大切に良い酒造りに取り組む「和醸良酒」の精神。
一人ひとりが天山のブランドをつくっているという自信と誇りを持てる酒造りです。
今回の蔵人募集は経験不問。
「お酒が好きで、この世界で頑張ってみたい」という熱意を持つ方であれば大歓迎です。
もちろん酒造り経験者も大歓迎致します!
技とノウハウを身につけるには、長年の学びと経験の積み重ねが必要ですが、まずは、本気の想いひとつを持ってご応募下さい。
その想いを私が買任を持って受け止め一人前の蔵人に育てます。
|募集要項
私たち天山酒造が酒蔵を構えるのは、豊かな自然が清らかな水を湛える、天山山系の麓に位置する佐賀県小城市。
酒造りに欠かせないこの清水(きよみず)と地元佐賀県産の山田錦・さがの華を中心とする良質な酒米を原料に天山酒造の酒造りは行われています。
先代から受け継いだ「不易流行」の精神で、「不易」として、地元小域の豊かな水や米を活かした品質本位の酒造り、「流行」として、時代の流れに合わせたスパークリング清酒の製造などの新しい革新的な挑戦も行っています。
「天山」「七田」「岩の蔵」は、当社がご提供する代表的な日本酒ブランドです。
スタンダードな大吟醸、純米酒、本醸造からスパークリングやリキュールまで。
また、日本酒や焼酎・リキュールをアメリカをはじめアジア・ヨーロッパなど世界20カ国以上の国と地域に輸出しており、多くのお客様から厚いご支持をいただいています。
創業146年の長い歴史の中で培い、受け継がれてきた酒造りの技とノウハウを守るべきは守りながらも、造り手は、季節労働的な職人から正社員の杜氏・蔵人による体制にシフト。
自社製品づくりに自社社員が愛着と責任と誇りを持って取り組める環境・風土を整えています。
現在、製造部門は、杜氏の後藤を中心に蔵人7名体制。
今回は、私たちのモノづくりの精神に共感し、天山酒造の酒造りの技と味を守る人の仕事に本気で取り組んでくれる新しい仲間を募集します。
仕事内容 |
「天山」「七田」「岩の蔵」をはじめとする天山ブランドの酒造り(日本酒製造・生産管理) 【具体的には】 入社後は、酒造りの基礎知識や流れを学んだ上で現場に配属。 担当する工程の先量のもとで、業務知識や作業方法の指導を受けながら実務経験を積み、蔵人としてのはじめの一歩を踏み出します。 日本酒の製造は、おおまかに「洗う、蒸す、混ぜる、発酵させる」という流れで行われます。 |
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求めている人材 |
高卒以上 |
勤務地 |
佐賀県小城市小城町岩蔵1520 |
給与 |
月給:18万円~25万。※経験・能力等を考慮します。 【昇給】 【賞与】 |
休日・休暇 |
月に4〜10日休み(日曜ほか、会社カレンダーによる) 夏はオフシーズンになるので、この期間を利用して長期休暇をとって旅行へ行ったり好きなことに時間を使う社員もいます。良いお酒をつくるためには、オンとオフの切り替えも大事! |
待遇・福利厚生 |
【試用期間】6ヶ月 |
最新の受賞歴 |
●フランスで行われた日本酒コンクール『Kura Master2022』にて ●酒文化研究所主催の『第13回 全国開酒コンテスト2021』にて |
|社員インタビュー
酒造りにおいても経営においても、先人たちの想いを引き継ぎ新たな時代に挑戦する「不易流行」の精神を大事にしています。創業以来大切にしている地元小城の自然の恵みを最大限に活かした品質本位の酒造りに邁進し、時代の流れにあわせて失敗を恐れずに新しい革新的な挑戦を試みていきたいと考えています。
代表取締役社長(六代目蔵元) 七田 謙介
酒屋万流(さかやばんりゅう)という言葉があります。酒蔵には理念や拘りがあり、一様ではないということですが、これは個々であれ企業であれ、いわば当たり前のことだと思います。もろみも一本一本個性があり、造る人においても同じです。自分自身も含め個性を生かす酒造りを続けていきます。
杜氏 後藤 潤(入社25年目)
元々お酒好きで天山酒造のお酒も嗜むファンの一人でした。「蔵人募集」の求人を見て応募。杜氏の後藤さんも同じ異業種からの転職だったので、私も好きなことに挑戦しよう!と考えたのがきっかけでした。入社2年目に突入。担当も任せてもらるようになり、自分が仕込んだもろみで日本酒ができる面白さを実感する毎日です!
蔵人 藤田/33歳(入社2年目)
※前職は機械製造
※Uターン転職
|職場環境・風土について
新酒や限定酒をお披露目する蔵開き。天山酒造では春と秋の年2回実施しています。例年、佐賀県内外から大勢のお客様やファンの皆さんにご来場頂いており、1日なんと2,000名来場したことも「コロナ禍で、昨年から今年にかけては、少人数制やドライブスルー販売など、十分な予防対策を施した上で出来る限りの工夫を凝らして実施。当社の開きには出来上がったお酒を旨さんに味わい、喜んでほしいという想いが込められています。