酒造りの環境

水について

天山の中腹から湧き出る清冽な伏流水。
酒蔵の前を流れる祇園川は天山山系の水を集める清流で全国有数の源氏蛍の里。同じくこの伏流水が流れ落ちる「清水の滝」は名水百選にも選ばれており、天山酒造の酒造りにおいて欠かすことのできない“宝の水”。

この水は鉄分が無く、カルシウムやマグネシウムなどミネラル分を多く含んだ中硬水。
まさに酒造りに理想的な名水です。

清流

酒米について

天山酒造で使用するお米の約80%は地元佐賀県産のお米です。
山田錦・さがの華を中心に使用しています。

いい酒を醸すにはいいお米が必要です。
いいお米をつくるには我々も携わらなければならないと考え 2005年に佐賀県の農家の方々と立ち上げた「天山酒米栽培研究会」は山田錦を契約栽培しており、年数回の勉強会を通してお互いの栽培技術を研鑽し、トレサビリティにも役立ており、より良質な酒米つくりに取り組んでます。

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酒造りの転換期

江戸時代にいわゆる杜氏・蔵人たち技術集団の出稼ぎによる酒造り(寒造り)が誕生し、そのスタイルは近年まで続いてきました。弊社におきましても、平成に入ってしばらくはそのスタイルでしたが、平成7年からは徐々にそのスタイルも、社員による酒造りにシフトして行きました。
この事は、長い酒造りの歴史のなかでも間違いなく歴史に刻まれる転換期であり、我々が造っている現在だと思います。この酒造りの歴史に残るであろう転換期の時代に、我々は後世に向けた酒造りを続けていかなければなりません。
これには様々な苦労を伴いますが、新しい時代の酒造りの礎をつくる喜びを、同時代に生きる酒造りに携わる全ての人々と共有していきたいと思います。

酒屋万流

さかやばんりゅうという言葉があります。
酒蔵には理念や拘りがあり、一様ではないということですが、これは個々であれ企業であれ、いわば当たり前のことだと思います。もろみも一本一本個性があり、造る人においても同じです。自分自身も含め個性を生かす酒造りを続けていきます。
天山酒造(株) 杜氏 後藤 潤

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天山酒造MOVIE